ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

月刊「創」3月号

 毎月この雑誌を講読しているのだけれど、今月は他に読むものがたくさんあるのでこれまでほとんど目を通さずにいた。電車の中でちょっと読もうとひろげるとこの雑誌らしく興味深い記事がたくさんある。

  • ETV2001改編問題

 例のNHKと朝日の揉め事のきっかけである番組について、実際の制作会社である「ドキュメンタリジャパン」でこの番組を担当していた当時のディレクターがかつて「放送レポート」174号〜176号に掲載した手記を元に当時の様子を書いている。当事者の声にはやはり耳を傾ける必要があることを知った。ほぼ同じ内容が同誌の2002−1・2合併号にも掲載されていることはこちらでもわかる。

 もうすでにほとんどの人が触れることもなくなってしまったイラクで人質となって殺害されてしまった香田さんのご両親から取材した同志社大学浅野健一教授のレポート。遺体の輸送についてかかった経費50万円は政府から「イラクに入るのはスキー旅行に行ったのと同じ」として家族に請求されたが、一方損保は「戦争で死亡したから」として海外旅行傷害保険の保険金は支払われていないという。これは橋田さん、小川さんの場合も同様に支払われていないという。自衛隊が派遣されているのは何をしにいっているんだろう。そういえば自衛隊イラクで何をしているのか、とんと私は知らない。人が殺され損保会社は戦争だといっている国の「非戦闘地域」で他国の軍隊に守備をしてもらいながら何をしているんだろう。