ほぼ足りてまだ欲 その先

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新聞の訃報

 新聞に掲載される訃報にはいろいろな基準がある。芸能人や著名な研究者の訃報が掲載されるのはわかるんだけれど、一部上場企業の元役員が必ず(遺族がいやだといわない限り)掲載されるのは何でなのかがよくわからない。現役の役員の訃報であれば株価に大きな影響を与える(ことは今時はほとんどないかもしれない。かえって良い影響を与えることがあったりして)のかもしれないけれど、とっくの昔にリタイアしたなんていう人の訃報がわざわざ新聞に掲載されることの理由がよくわからない。しかし、これとて会社の現役社員が新聞各紙に連絡を取らないと新聞はこんな取材をしているわけではないので、載らない。つまりすでにリタイアした元役員が死ぬとその情報を新聞に伝える役をしている社員がいるのである。もうそろそろやばいと思われる元役員の死因、死亡日、セレモニー・スケジュールが空欄になった訃報を懐に忍ばせているわけである。まるで逝くのを待っているようである。その担当者は代々先輩から引き継がれている仕事だから何も違和感を持たずに仕事の一つとして認識。こんな記事を見てねらいをつける置き引きなんてものが昔はよく語られていたものである。今時どうなんだろう。個人情報として控えるようになっていくのかもしれない。