午後遅くになってなにやら外で拡声器を用いたアナウンスが聞こえる。ベランダに出てみると「ただいま猿が出ています。戸締まりにご注意下さい。餌は絶対に与えないでください」と伝えている。ついにご登場か、とベランダの戸を閉める。2-3年前に大挙して取り囲まれた時のことが頭をよぎる。そのうち目の前の道路を走って上っていく猿とそれをゆっくりと追いかけている小さな四輪駆動車が通る。何だ、この一匹だけかと思っていると突然屋根の上に「どんっ！」と音がする。明らかに猿である。その割にはグループがやってきている時のざわざわという音がしない。そのうちに3-4匹の猿が電話線を伝って樹から樹に飛び移りながら斜面をくだっていくのが見える。まだこの界隈では木の実がなっていないから黙って通過なのか。9月になってたっぷりとヤマグリが実をつけるとこの近辺にもじっくりやってきてしっかりと食べていく。彼らが通り過ぎた後には下の歯で中身を齧ったあとの殻がそこら中に落ちている。今回は全くそんなことはなかったけれど、あの大群がいつ現れるのかと思うと落ち着かなかった。
夜になって家人帰京。自由席でも座れた由。天そばを作って食べるがのびた蕎麦は旨くない。当たり前か。本日のNNNドキュメント’05は地域に暮らす知的障害者の人を食い物にするセクターとその人を支援する人たちの話であった。警察が弱者の支えには全くならないことを再認識する。
