ほぼ足りてまだ欲 その先

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いうべきことは云っておこう

 フランスに始まった移民系の若者による暴動が拡がりつつあるというニュースが今朝から流れている。フランスでは殴られて昏倒し、ついに死んでしまった人が出ている。何台もの車が燃やされている。だから、移民を受け容れるのは間違っている、という結論にいきそうなのが、現在の日本の風潮だろう。そうではなくて、まさに移民であろうとそうでなかろうと全く同じような権利と義務が与えられる、という状況が必要だということである。いつまでも宗主国面する植民地出身者への差別意識はやはり根底に存在している。日本でもいつまでもこの意識はなくなっていない。
 しかし、はっきりさせておかなくてはならない。これからも今と同じような生活レベル維持と価値観維持を望むのであればまさにこの国を民族の別なく、出身地の別なく、どの様なハンディを持っていようといまいと、まさにここに暮らす人たちをすべて同じような状況下で暮らすことができるシステムを導入していくしかない。もちろん二重国籍も容認し、人々がどんどん平気で戻ってきたり、やってきたりができるようにしていかなくてはならない。つまり、完全オープン社会に移行するということである。
 それがイヤならば、完全鎖国に移行し、どんどん細くなる経済活動のもとで二極分化した階層社会の中に暮らす覚悟をしなくてはならない。
 あくまでも今回の事件からこの国の法務省が引き出す結論が「だからこの国は外には開かなくて良かった」というものでないことを願う。もし、そうであるならば次に暴動が起こるのがこの国の都会である可能性が一段階上がるということだろう。