ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

珍しい人を見た

 最近二人で鮨を食いに行っていないので、連れだって浅草に出る。浅草には鮨屋は回らない奴だけでも幾つもあって、一体どこに行って良いのか分からない。夜はなかなか入るのに勇気が要るからもっぱら昼間に開拓だ。合羽橋の商店街にある太助寿司というのは随分前からブログで見かける名前だ。合羽橋の商店街はしょっちゅう通るのでこの店の前も数え切れないくらい通っているけれど、何故か一回も入ったことがない。この商店街は水曜日が休みなので、このお鮨やさんは日曜日もやっている。
 ちょっとがたつく自動扉を開けて入るとおばあちゃんが迎えてくれた。端に二人で座って、おしぼりを戴いてちょっと見ると、飯台の内側に働いているのは旦那の他に「鈴木くん」を筆頭に4人ほどいるようだ。お客さんは、アロハを着た40代とおぼしき人品骨柄怪しからざる男がひとりいるだけ。つまみながら日本酒を飲んでいる。旦那がどちらからと聞いたら江東区豊洲だという。あの近辺は最近住人がどんどん増えているはずだ。旦那が巧い具合に、今日はどうしてこちらに?と聞くと、下町を歩いているのが好きで、と答える。すると、うちの前を通りかかったってわけですか?と畳みかける旦那に、くだんの男性は、「いやインターネットに食べ物屋について日記を書く人が随分いましてね、ブログってんですが、それに結構このお店のことが書かれているものだから」と仰る。つれ合いと思わず顔を見合わせニマニマする。私は上の握り、つれ合いが上のちらしを注文する。飯台の上には随分たくさんのすし桶が積んであって、これからこれだけの鮨を握るものと見える。
 そのうちに入口が勢いよく開いて、法事らしき一団が二階に上がる。その中に随分と大きな男がいる。常連さんらしい男性に店の旦那が、大きな方ですねぇ、と聞くとバスケットの選手なんだと答える。髪の毛を後ろで束ねているのを見て、もしかしてと思ったら、案の定、青山学院大熊谷組大和証券→春日野クラブ→アイシンと歩いた日本最初のプロ・バスケットボール・プレイヤー、外山選手である。思わず「外山選手ですよね?」とお声をおかけした。浅草で彼に会うとは思わなかった。39歳。今年引退。熊谷から大和証券の頃の彼は憎らしいほどのプレイヤーだった。
 さて、鮨がきて、いつものように写真を撮ろうとカメラを取り出すと、なんと媒体が刺さっていない。そうだ、出かけに猫の写真をアップしてきたんだっけと想い出す。もう一度食べに行かなくては。
 美味しい鮨だった。巻物は鉄火、河童、なんてものを一切れずつ入れてくれた。奥でたくさん巻いている時に遭遇するとこういうことになるのかとちょっと嬉しかったりした。鮪も海老もきっちりと握ってくれている。光り物、穴子が入っていなかったのはちょっと残念。私くらいの人間には丁度良いけれど、若い人にはちょっと物足りないかも知れない。もうちょっと違うものを太助寿司でもう一度食べてみようかなぁ。
 松屋まで行って6階の「ベスト電器」で512MBの媒体を入手。来週の旅行に備える。先日の三陸旅行では今の128MBは足りなくなったのである。実に安物買いの銭失いといういつものパターンを繰り返しているのである。どうもこのXDという媒体は富士フイルム以外のメーカーは使っていないようで、これまた慌てて買ったのがバレバレである。SDの媒体では随分安いのがあるんだとネットで知った。媒体なんてそんなに簡単に壊れたりしないんだから大きいものを買っておくに限るのかなぁ。それとも亡くしたら痛手だから小さいものを何枚も持っていた方が良いのかなぁ、と逡巡しながら結局何もしないのだ。