ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

電話セールス

 私のような年齢になると無差別に「資産運用のお知らせでございます」というセールスの電話が週に何本かかかってくる。昔サラリーマンをやっていた時には職場にかかってきたこともある。みんなどうやってこの電話番号を入手するのかとても不思議だった。職場はダイヤルインの電話番号だったから、多分志の悪い社員の誰かが社内の電話番号簿を売り飛ばすという奴だったんだろう。じゃなきゃあんな処に直接外からかかるわけがないし、時としてあちらこちらで「そんなに儲かるんだったらあなたがやってるかい?」と逆ねじを喰らわせている奴がいたりした。中には商品相場という奴に対応して、最初に儲けさせるという常套手段を逆さにとって、そのたった一回の取引で「はい、もう終わり!」といって向こうを逆に窮地に追い込んでいた強者もいた。あいつは見た目と違って大胆な奴だった。
 この歳の人間の名簿というのは一体どこから漏れ出てくるのだろうか。確かにお雛様や鯉のぼりの類、あるいは成人式絡みの売り込みってものはそれぞれ小学校や中学校の名簿からやれるだろう。しかし、私たちの名簿はどこから?不動産の売り込みはよく電話番号簿を元にしているだろうことが窺えるけれど、これも電話番号簿からだろうか。空振り、あるいはにべのない断りなんてものが幾つもあるんだろうから、効率を考えたら相当に悪いはずだ。となると折角つかまえた客からはとことん絞り出さないと間尺に合わない。だとすると手を出さないに越したことはない。こう考えるのが普通のような気がするけれど、次から次にこの類が後を絶たないというのは、何らかの割合で引っかかってしまう人がいるからなのだろう。それにしてもこうした電話をかける仕事を請け負っている人が少なからず存在していることにも驚くのだ。