ほぼ足りてまだ欲 その先

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式辞

 武道館でのお坊ちゃんの挨拶を書き留めておきたい。

SankeiWEB(2007/08/15 12:27)
天皇皇后両陛下のご臨席を仰ぎ、戦没者のご遺族および各界代表多数のご列席を得て、全国戦没者追悼式をここに挙行いたします。
 先の大戦では、300万余の方々が、祖国を思い、家族を案じつつ戦場に倒れ、戦禍に遭われ、あるいは戦後、遠い異境の地に亡くなりました。また、わが国は、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えました。国民を代表して、深い反省とともに、犠牲となった方々に謹んで哀悼の意を表します。
 終戦から62年の歳月が過ぎ去りましたが、今日の平和と繁栄は、戦争によってかけがえのない命を落とした方々の尊い犠牲と、戦後の国民のたゆまぬ努力の上に築かれています。世界中の各国・各地域との友好関係が、戦後の日本の安定を支えてくれていることも忘れてはなりません。
 私たちは、過去を謙虚に振り返り、悲惨な戦争の教訓を風化させることなく、次の世代に継承する責任があります。
 本日、ここに、わが国は、戦争の反省を踏まえ、不戦の誓いを堅持し、世界各国との友好関係を一層発展させ、国際社会の先頭に立ち、世界の恒久平和の確立に積極的に貢献していくことを誓います。国際平和を誠実に希求する国家として、世界から一層高い信頼を得られるよう、全力を尽くしてまいります。
 終わりに、み霊の安らかならんことと、戦没者ご遺族の今後のご平安とご健勝を心からお祈り申し上げて式辞といたします。

 戦場で犠牲になった兵士の人々のうち、本当に敵との戦闘行為で撃ち果てた人たちは一体何人いたのだろうか。そして逃げまどい、食べ物をさがし、現地の風土病やアミーバー赤痢を病み、あるいは負傷の結果放り出され、あるいは味方から撃たれて、つまり一体全体なんのためにそこでそうして亡くなってしまうのか、とても理不尽に死んでいってしまった人たちが何人いたというのだろうか。もう自分の人生はすぐに国に捧げる死によって潰えるのが既に決められたことなのだとあたら使い捨てられてきた、覚悟を決めていた10代の若者たちが一体何人死んでいったのか。あなたは本当に「不戦の誓い」を立てたのか。「それには時と場合」があると思っているのではないのか。「不戦の誓い」を貫くのには心からの覚悟とその為にまさに闘う勇気が不可欠なはずだが、あなたはそれを堅持しているというのだろうか。
 死を目前にして今まさに語り始めたあの戦争で辛うじて生き残った人たちの本当の心をあなたは聞き取ろうとしているというのか。