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透明性

日本の「汚職清潔度」17位 最下位ミャンマーNGO 東京新聞2007年9月26日 19時02分
 【ロンドン26日共同】世界各国の汚職を監視している非政府組織(NGO)トランスペアレンシー・インターナショナルは26日、ロンドンなどで2007年版「汚職指数」を発表した。日本の「清潔度」は180カ国・地域のうち17位で、昨年(163カ国・地域)と順位は変わっていない。最下位は軍事政権下のミャンマーと、ソマリアだった。
 汚職指数は、各国の分析専門家やビジネスマンに対するアンケート結果に基づき、政治家と公務員らの「清潔度」を十点満点で評価している。1995年から毎年実施され、発表は今回で13回目。
 今年の1位はフィンランドニュージーランドデンマークの3カ国が9.4点で並び、最下位のミャンマーなど2カ国は1.4点。米国は7.2点で20位。中国は3.5点で72位だった。日本の指数は7.5点。

 どこから寄付を貰っていようと、どうやら日本はそんなに悪くなさそうだから居直るには丁度良いタイミングですよ。「そんなの訂正したんだから良いじゃないか」といってしまうにはなかなか良い資料となりそうなり。このNGOはベルリンにあるTransparency Internationalという団体で、日本にもTransparency International - Japanなる団体が存在する。今年のレポートの特集は「司法界に於ける腐敗」で各国の状況について詳しく報告が掲載されており、総ページ数にて429ページという膨大なものである。
 リストアップされた国々の40%の国々はスコアが3 点を下回り、汚職がはびこっていると認識されているのだけれど、これらの国々は、世界銀行では低所得国として分類されていて、貧困と汚職との関連性を示しているのだと述べられていて、その証拠にソマリアミャンマービルマ)はともに1.4 点で、最も低い。しかし、そういっているもののデンマークは最も高いスコアの9.4 点を得て、例年の優等国、フィンランドニュージーランドに肩を並べているとはいえ、これらの国家を見てなるほど所得の高い国ばかりだと無条件に納得できるとは思えない。北欧各国は所得税率が高いことで知られている。ニュージーランドが一般的に納得される高所得国とは認識できていないだろう。
 「紛争によって引き裂かれた国は、統治能力が大きく損なわれている。公的機関が機能しないし、そもそも存在もしていないので、傭兵たちが公的資源を強奪し、腐敗がはびこっているのだ」という記述は身に染みる。公的機関の毅然たる態度を涵養できる国民の力というものは平和の上に存在するといっても良いのだろうか。つまり、濡れ手に粟で儲けようとすると平和を揺るがし、危機感を煽るという手段が歴史的にも常套手段だと思っても良いかも知れない。
 こうした観点を提供するという意味でもこうしたNGOの活動は重要だ。私たちも簡単に説得されちゃわないように気をつけることにしようっと。
 それにしてもばれにくい状況に置いておいたらどんどん横領やら猫ばばやらやっている年金系官僚達にはどんな理屈をつけたらよいものだと、お考えでしょうか、と今度聴いてみたいものだ。