28日の町村官房長官の記者会見の模様を産経新聞の記録から読むと、
「日本は先住民族の権利に関する国連宣言に賛成の票を投じたわけであり、先住民族の権利は尊重されるべきという基本的な考え方は持っている。他方、先住民族の定義そのものが国際的にまだ確立したものではない状況の中で、アイヌ民族が先住民族であるという結論を日本国内で出せる状況にはないのではないかと思う。したがって、国際的な議論の動向なども注視しながら考えていく。ただ、日本政府としては、ウタリ対策のあり方に関する有識者懇談会など積極的にアイヌの方々の文化とか、社会的経済的格差の是正に取り組んできている。今後とも、自主的な対応はしっかりとやっていきたいと思っている」(産経新聞2007/09/29 01:35)
となると、町村官房長官が定義する「先住民族」とは如何なるものであって、アイヌの民はこの列島において一体なんたる存在なのかをお尋ねしたい。まさかとは思うけれども。
