ほぼ足りてまだ欲 その先

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豪州総選挙

 ABC(この場合はAustralian Broadcasting Corporationのこと)はウェブ・サイトで開票速報を行っており、サイト上のテレビ、ラジオ双方でオンラインで開票速報を放送している。日本時間17:45時点で労働党62-保守連立42を告げている。予想以上の労働党のリードではないだろうか。Bennelongの選挙区では現職首相のJohn Howardが労働党のMaxine McKewにリードされていて、もし彼が議席を失うと云うことになると現職首相の落選は1929年以来の出来事ということになるという。
 ABCは日本時間の20:25には自由党の次期党首といわれるピーター・コステロが支持者を前に挨拶するところを中継した。11年間の保守連立政権期間中、なんどもそろそろジョン・ハワードと交代かといわれながらも一度も首相の地位につくことはなく、漸く党首となる時には政権を手放していたということになった。悲劇のリーダーの立場をまた続けることになる。彼は労働党党首のケビン・ラッドと同様に今年で50歳のはずだけれど結構老けて見える。これで自由党も、労働党も50歳のリーダーだと云うことになる。引き続きジョン・ハワードが支持者を前に「労働党ケビン・ラッドに電話をしておめでとうと伝えた」と云うところからの挨拶を中継。彼は壇上に家族と共に上がり、ひとりひとりを紹介しながらこれまでの感謝を告げる。日本でこんなことをしたら何を云われるかわからないだろう。彼は何度も何度も「finaly」と云いながら長い挨拶をした。私はジョン・ハワードが泣き出してしまうのではないかとドキドキした。いっきに歳をとってしまった様にも見える。米国の某大統領はここにまた盟友のひとりを失ったことになる。
 こうして政権担当党が入れ替わることには大いに意味があり、政治を腐敗から守る有効な手段でもある。私の国でも早くこうしたことが当たり前に起こるような状況がくることを望みたい。
74.1%開票された時点で労働党83、保守連立58。
 日本時間21時過ぎに「New leader of Australia !!」というアナウンスと共にケビン・ラッドが支持者の前に満面の笑みをたたえて登場。「ほんの少し前にジョン・ハワードから電話を貰った」と挨拶を切り出す。会場の後ろには濃紺の地に南十字星はかかれているがユニオンジャックがない。そういえばポール・キーティング政権の終わり頃労働党政権は共和制への移行、あるいは国旗の変更というものも話題にしていて、広く国民から国旗案を募集したり、共和制移行への国民投票を実施したこともあったはずだ。「京都議定書の批准やイラクからの段階的撤兵」が日本では話題にされているが、この辺もまた再燃するのだろうか。