ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

客船「エクスプローラー」

 アルゼンチンのSouth Shetland Islandsの26マイルほど南で、探検クルーズでよく知られた「エクスプローラー」が氷にぶつかって沈みつつあると昼のニュースで知る。乗員、乗客おおよそ150名は救命艇で船を離れ、「NORDNORGE」というやはりクルーズ・シップに救出された。南半球は夏に向かっていて「しらせ」も向かいつつあるくらいで、南極近くへのクルーズもそろそろシーズンなのだろうか。「エクスプローラー」は1969年建造という老朽船ではあるが、メンテナンスは良好だったけれど今年5月の点検時に5つのポイントで指摘された事項があったとされているが、それとの関連性については報じられてはいない(The Shipping Times - 23 November 2007)。これまでのこの船の経験から云ってよほどのことがない限りまともに氷にぶつかることも考えられず、もともと耐氷型だったはずで(どのクラスを取得しているのか分からないが)、原因が究明できるだろうか。途中での報道では船長をはじめ乗り組の一部は最後まで船に残り、排水ポンプを作動させて沈没を阻止しようと活動をしていた様子である。
 BYM Marine & Maritime Newsによると本船に残っていた船長と一等航海士も「NORDNORGE」に救出されたという。本船に乗っていたのはアルゼンチン2名、オーストラリア10名、ベルギー2名、英国24名、カナダ12名、中国1名、デンマーク3名、オランダ17名、フランス1名、ドイツ1名、香港2名、アイルランド4名、日本1名、スイス4名、米国14名、コロンビア1名、スウェーデン1名。同ニュースによると開いた穴はとても小さいもので、充分船を救出することは可能ではないかという意見を載せている。