「中国国家統計局が24日発表した2007年の中国の国内総生産（GDP）実質成長率は前年比11.4％となった。成長率が10％を超えるのは2003年以来5年連続。名目GDP総額は24兆6619億元（約370兆円）とこの5年間で2倍に拡大、米国、日本に続き世界第3位のドイツに迫っている。」（Asahi.com 2008年01月24日11時29分）
うちだってねぇ、ひと頃はそんなのが毎年、毎年の話でねぇ、貿易黒字がごちゃごちゃたまっちゃってねぇ、あちらさんからなんか買え、買わないと出入り差し止めにするぞって毎年脅かされてたなんてのが日常茶飯事だったんだぞ。輸出した車を衆人環視の中でハンマーで打ち壊されるなんてあたりまえでね。産業スパイをしたといっちゃ節操のない奴らだと云われたりしてね。「それそれ、追いつけ、追い越せ」なんちゃってね、しまいにゃぁ、戦後は終わったなんて豪語しちゃって後ろを振り返る奴は馬鹿だなんていったものさぁ。その挙げ句にねぇ、あちらさんの州の一つくらいは俺らの持ちもんなんだぞなんて云っちゃったりしてさ、嫌な顔をされたもんだ。まるでお宅さんの今を見るかのようだねぇ。
「・・アズ・ナンバーワン」ってタイトルは便利だねぇ。次から次に国名だけを入れ替えるだけで何冊も本を書くことができる。お宅や、もそっと南のお宅がこうして繰り返しの連続メンバーだというのはおおよそ見当がついたけれど、その後はどうなるんだろうねぇ。そこまで時代が動いていったときに、うちらはどうなっているんだろうか。何もそんなに目立とうとする必要なんかないんじゃないのかねぇ。どんどんこの地からでて他の土地に移住していこうかねぇ。」
「その昔はあの国にも周りからたくさん集まってきていたこともあるんだけれど、いつまで経ってもまだ期が熟さないと云って簡単に入れてくれなかったものさ。そんなことをしているうちに他にいくらでも仕事ができるようになってねぇ。そういう国はちゃんと住民として受け入れてくれることになったからみんなそんなところに行っちゃったんだよ。それで誰も寄りつかなくなって、とうとうあんな国になっちゃったんだ。眠れる獅子といわれてもう何年も経つねぇ。アルゼンチンと同じようだけれど、まだ人口が多いだけ悲惨だよねぇ。」
