ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

日頃の行い

あぁ、やっぱり雪だ。これじゃ、ガラガラだろうなぁ。いや、それどころじゃないかもしれないなぁ。お天道様には勝てない。
雪はイベント中降り続き、ようやく7時間半を乗り切って撥ねて外に出たら、やんでいた。そうか、そういうことだったのか。節分の豆まきすら中止だというのに、イベント会場ではステージ上だけでなく、各階のロビーが満載の人出だった。ようやく今年のイベントはこれで終わった。あの降りしきる雪の中、足を運んでくださった皆さんに感謝。
 この会場は先月まで若手の新春歌舞伎興業が行われていた。祗園祭礼信仰記(ぎおんさいれいしんこうき)金閣寺という演しものでこれでもか、これでもかというばかりに桜吹雪が舞台を埋め尽くしたものである。リハの時にふとフットライトのすき間を見たらその桜吹雪の名残が挟まっていた。ちゃんと桜の花びらに切ってある。演奏中にも時としてひらひらとどこかの照明のバトンにでも残っていたのか、舞い落ちてくるのだった。歌舞伎の名残だと分かっている人はよいけれど、知らない人には気になるだろうなぁ。歌舞伎の大道具がまだあちこちに立てかけてあるんだけれど、あれは一体いつ誰が回収をするものなんだろうか。それともあの小屋のものなんだろうか。
 裏で困ったのはやっぱりタイム・キーピングだった。渡した時間より遥かに短い時間でステージを降りてしまうバンドが前半に二つも続き、下手をすると大幅に前倒しになってしまう危険性を抱えてしまう。後半に出場するグループの中で既に集まっているグループがあったので、急遽そのままの格好でステージに上がって貰う。本ちゃんの予告編のように、MCの一人と絡んで貰って埋める。ようやく元の時間に復帰したと思ったら、次のグループが早くも押す。そこからは大編成のバンドが続き、セッティングに時間がかかる。つなぎに持っていったネタがどんどんなくなってくる。こういう時に便利なのは日頃から引き出しを持っている人間を前に出すことだ。残り二つになってとうとう半時間ほども押す。それでもステージ時間を約束した演しものをカットするわけに行かない。おかげで自分たちのステージを大幅にカットして帳尻を合わす。なにしろほとんどステージ上での喋りはなし。おかげで最後のグループに渡した時にはその半時間を取り戻していた。
 それでもやっぱり集合から12時間はやっぱり長い。その代わりにその後に口にしたビールのまぁおいしいこと。がちゃがちゃ喋りながらのビールに疲れも忘れる。