昼飯を食べに外に出た。いつものパスタ屋(本当はイタメシ屋さんなんだけれど私は昼のパスタしか食べに入ったことがほとんどないの)に入るとチョークボードに「渡り蟹のトマト煮パスタ」が書いてあった。あ!これだ!かつて初めて入った時にこれを食べてその美味さに卒倒しそうになったのだった。思わず「これが喰いたいっ!」といったら「夜にしか出してないんですよぉ」って。まさかランチにここでパスタ喰ってまた夜に来るのはどうよ。諦めたけれど、必ずいつの日か、あのパスタを食べに行くぞ。
帰り道にリチャージャブル電池の予備を買いに行き、本屋を覗くと「長くて曲がりくねった道 [別冊宝島1500] 」なる雑誌を発見。お〜、知らなかったけれど別冊宝島は随分大きな判になっている。しかも何ともう1500冊にもなるのだそうだ。ぺらぺらとめくると「全都市カタログ」なるものが別冊宝島の第一号なんだそうだ。どこかで見たことあるぞ。家に帰って本棚を見ると、なるほどこれが第一号なんだ。1976年4月発行。当時このタイトルをみると当然思い出すのは「The Last Whole Earth Catalog」であり、勿論これを参考にしてまとめたんだとintroductionにも書いてある。月刊宝島の1975年3月号、1975年11月号に「全都市カタログ第一集、第二集」が掲載され、4月号に「アウトドアライフ」が掲載され、それらを増補改訂してまとめたものだと書いてある。ここまで読んできてだんだん思いだしてきたような気がする。この別冊一号が発行された1976年は私にとっても変化のあった年で、勤務地も仕事の内容も大きく変わった。
久しぶりにこの本を取り出してみると所々で掲載されている本の名前に私が付けたマークが残っている。持っているもの、あるいは定期的に買っているものばかりではなくて興味を持つものにもマークをしたらしい。
- 「アメリカの鱒釣り」リチャード・ブローディガン著、藤本和子訳 1975 晶文社
- 「シティロード」月刊誌 エコー企画(「ぴあ」みたいなもの)
- 「五万分の一地形図」国土地理院 (そういえば地形図を買うのが好きだった。)
- 「宇宙と星」畑中武夫 岩波新書 1956
- 「繁栄の終り」ポール・R・エーリック/アン・H・エーリック著 鈴木主税訳 1975 草思社
- 「森の生活-ウォールデン」ヘンリー・デイヴィッド・ソーロー著 神吉三郎訳 1951 岩波文庫、(これは佐渡谷重信訳 講談社学術文庫 1991、今泉吉晴訳 小学館 2004がある)。
- 「みどりの谷」ベン・ハース著 池央耿訳 角川文庫 1974
- 「沈黙の春」レイチェル・カーソン著 青樹簗一訳 新潮文庫 1974
- 「破滅を終らせるために―ギンズバーグのことば」アレン・ギンズバーグ著 諏訪優・町谷啓介訳 思潮社 1971
- 「地球の上に生きる」アリシア・ベイ=ローレル著 深町真理子訳 草思社 1972(あぁ、それでこの本があったのかと今更ながらに思うが一体あれはどこへ・・。)
- 「太陽とともに生きる」ラモン・センダー/アリシア・ベイ=ローレル著 深町真理子訳 草思社 1975
- 「カリフォルニア日記」エドガール・モラン著 林瑞枝訳 法政大学出版局 1975
- 「思想の科学」月刊誌 思想の科学社
- 「ハイ・アドベンチャー―ある青春・山岳4000キロ縦走記」エリック・ライバック著 武内孝夫訳 リーダーズ・ダイジェスト社 1974
- 「リビア砂漠探検記」石毛直道著 講談社 1973
- 「問いつめられたパパとママの本」伊丹十三著 中央公論社 1968
- 「思想の科学事典」久野収/鶴見俊輔/他著 勁草書房 1969(かなり最近古本屋さんで入手)
- 「発想法」「続・発想法」川喜田二郎著 中公新書 1967 1970
- 「路上」ジャック・ケルアック著 福田実訳 河出書房文庫(既に書いたように新訳単行本が出ている)
- 「サム・トリッピング」ドン・ミッチェル著 宮本陽吉訳 河出書房新社 1972
- 「ロープの結び方」杉浦昭典著 海文堂 1964(多分これはもう捨てただろうなぁ・・・)
- 「洞窟学ことはじめ」吉井良三著 岩波新書 1968(昔は洞窟にいいしれぬ魅力を感じて好きだったからなぁ)
- 「釣りの科学」檜山義夫著 岩波新書 1969(こんな時から様子を探っていたんだろうか。実際にルアーにしろ、フライにしろ振り始めたのは9年ほど後になってやっとだというのに)