ほぼ足りてまだ欲 その先

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 久しぶりに実家に行っておやじが残した本棚を見る。なんと吉田茂の「回想十年」の第一巻、第二巻を発見。ちゃんと箱に入っている。このシリーズは箱入りだったのか。ところが三巻、四巻が見あたらない。一体彼は四巻全部買ったのか、それともそれ以降を買わなかったのか。もし買ったのだったらどうしてしまったのだろうか。ジョンダワーの「吉田茂」はこれまた上巻のみである。一体下巻はどこにやってしまったんだろうか。我妻栄の「日本政治裁判史」が全館揃いで箱に入ったままで発見。多分おふくろの蔵書ではないかと思うのが何冊かある白州正子もの。彼女は随分女性作家の本を読んだらしくて幸田文円地文子、森田たま、有吉佐和子吉屋信子、野上彌生子、平林たい子向田邦子辺りを中心にしてなんだかあたるを幸い入手してきたと思える様な揃え方だ。そうそう、谷崎潤一郎の「鍵」を発見。陶磁器の大型本がずらずらとあってあの重さから考えるとちょっと手にしたいと思えない。驚いたのは何やらどでかい箱を開けると出てきたのは神奈川県立博物館編集で有隣堂が1979年に出版した「横浜浮世絵―集大成」だった。それにしてもあの膨大な分量はとても引き取れるものではない。もう少し時間をかけて精査してみたい。