ほぼ足りてまだ欲 その先

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歌舞伎の映画

先日松竹系の映画館に入った時にいくつかの予告編を見たのだけれど、その中で歌舞伎の舞台を映画にして、それを上映するというものが入っていた。しかし、歌舞伎は客席にいて、全体を見渡すのに対して、映画でそれを見ると、自分が特別に倍率の高い双眼鏡で四六時中見ている趣向になってしまう。それも自分が歌舞伎を見るときに持って行くようなちゃちなものではなくて、これでもかというほどの倍率になっている。だから、「あ、こんな時に」と見やる太夫の気張った顔やら、あ、下手から黒子が出たぞ、なんてきょろきょろ見ることができない。挙げ句に、そんなことをいったら申し訳ないが、「夜目、遠目、笠の内」といわれる効果を全くの話、ぶちこわす。「いやいや、玉三郎の白塗りをこんな距離からみたいとは思っていませんから!との一言もくれようというものだ。