ほぼ足りてまだ欲 その先

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とうとう・・

Treason on the Airwaves: Three Allied Broadcasters on Axis Radio During World War II

Treason on the Airwaves: Three Allied Broadcasters on Axis Radio During World War II

 また古い話に戻るのだけれども、今年の年末に「Treason on the Airwaves」というハードカバー本が出版される。東京ローズと決めつけられてしまって米国の反逆罪に問われ、特赦で解放され、2年前に静かに人生を閉じたアイヴァ戸栗、日本軍に捕虜になって東京に囚われの身でいた間にアイヴァ戸栗と同じように、ゼロアワーに登場し、帰国後国家反逆罪に問われたけれども、無罪となった豪州のキャスターだったチャールズ・カズンズ。もうひとりは英国人でナチとつながり、戦後直ちに反逆罪で処刑されてしまったJohn Ameryの三人について語られているものだという。
 誰かがこの三人について書くかも知れないなぁという思いはアイヴァ戸栗が死んだというニュースが流れたときに思わなかったわけではない。その機先を制したいなぁという気持ちを持ったこともあるけれど、所詮取材できる力のない奴には無理に決まっている。著者のJudith KeeneはUni of Sydneyの歴史学の研究者で、彼女には「Radio in the World: Papers from the 2005 Melbourne Radio Conference, Japanese Overseas Broadcasting and Allied Prisoners of War During World War II」という論文がある。