ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

案内

 シドニーの公共交通機関といえばそりゃもうバスにとどめを刺す。あとはcity railという結構(といっても東京ほどじゃないけれど)張り巡らされた電車だ。電車の中のアナウンスはかつてはインド、パキスタン系の車掌さんがしていたけれど「Watch your steps, door's closing」がなかなか慣れるまで聞き分けられなかった。今ではこれは録音になっていて「The door's closing. Please stand clear.」といっている。後は人の声で「next stop will be ○○」というくらいだ。
 駅にある駅名表示板には次の駅がどこだとは書いてない。バスに至ってはアナウンスなんてものは皆無だ。行き先は前面に表示されているけれどせいぜいどこ経由というのがついているくらい。だから不安なので運転手に「あそこの通りを通るのか?」と聞く羽目になるし、降りるときは勘でこの辺かなとボタンを押す。これじゃ、旅行者にはとても利用は無理だ。
 そこにいくと日本は凄い。電車なんか今通り過ぎた前の駅がどこだったかまでわかる。バスは次がどこか電光掲示されるし、その上アナウンスがあるし、広告のお金を出している機関があれば、そこに行くのにはここが便利だ、まで教えてくれる。旅行者にも、高齢者にも、子どもにも不安がない。良く日本はうるさいという。何度でもアナウンスがあってという。そりゃ違うな。不安を解消してくれるんだと思うよ。何度でも確かめたいのが年寄りの傾向なんだなぁ。若い人にはうるさいのかも知れないけれどね。乗り慣れた交通機関に颯爽と乗るのが格好良いんだと思ってた時期もあったけれど、そんなの誰も見ていやしないんだよ。
 昨日のこと、電車に乗っていると突然後ろから「show me your ticket, please !」と女の人の大声がしたかと思ったらフル装備をした警備員の男女がやってきて、まず男性が前の端に立ち、人が出ていかないように見ながらみんなの切符を検札する。後ろから女性が見ていく。時々これがあって、この時に切符を持っていないと有無をいわせず罰金を取られるシステムだ。この線は無人駅が多いのでこれをやらないとただ乗りされちゃう。だったら駅に自動改札でも設備すればいいのに、なんにもない。かつてはそうした駅から切符を持たずに飛び乗って降りる駅で精算するのが許されていたんだけれど不正が多かったらしくて、ある日から突然「今度から切符を持たないで電車に乗ったら100ドルの罰金だからね」とお触れが出た。たかを括っていた人たちが多かったらしくて、その初日には罰金を払う机の前に長蛇の列ができた。