ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

郵政民営化の目的はなんだったのか。

 日本郵政の資産売却処分の話を聴いているともはやズルズルに仕組まれてしまっていて、素人が聴いてもどんな仕組みが作られていたのかもはやついていけない雰囲気があるけれど、ひとつひとつを聴いてくると凄いことになっていそうだ。下手をしたら鳩山邦夫は危ない状況に立つんじゃないだろうか。
 そろそろカラクリがばれ始めてそれで小泉が吠えているのではないだろうかという気にさせられる。あれは麻生にちょっかい出しているんじゃなくて、鳩山邦夫に警鐘を鳴らしているということではないかと勘ぐってしまう。
 鳩山が大変遺憾だ、不可解だ、不透明だといっているけれど、これを本当に彼が追求しきれるだろうか。かんぽの宿に関しては民間会社が民間会社に売却するのであるということになってしまうと捜査の手は入り得ないのか。西川某社長が国会で言を左右にしているという状況についてはこのままで終われるというのだろうか。
 「かんぽの宿」の一括売却109億円はどうやら一般競争入札ではないことが明確になったし、オリックスに対する譲渡条件は一年間だけは労使関係は凍結するものの、それを過ぎたらなんの縛りがあるわけではない。物件自体も2年間は縛りがあるんだと説明していたようだけれど、実はただし書きがついていて「事業の発展的かつ継続的な運営に資さないとオリックス不動産が判断すれば、この限りでない」と明記されていたのだと明らかにされている。たたき売って儲けるという視点に立ってみたら2年間も縛られたらたまらない。本当にホテル事業をやろうという観点に立ったら2年間なんかじゃ自立できるとは思えない。
 それにしてもホテルマネージメントインターナショナル株式会社というオリックス不動産の対抗馬だった企業も本社は神戸・・。その前に降りたのは住友不動産・・・。で落札したのがオリックス不動産・・。日本郵政西川善文社長は元はといえば住友銀行・・・。西川を連れてきたのは竹中平蔵・・。ちなみに例の奥谷禮子も神戸人脈・・ちいせぇちいせぇ、だけど。
 結局郵政民営化というのは「美味しいのが転がっているじゃないか、あれで一儲けしようじゃないか」という発想だったのだろうか。随分簡単に騙されちまったもんだ。東京オリンピック誘致だって大差ないかも知れないなぁ、あんな土地に魚市場を持って行くなんて不自然さをごり押しするのは誰かが大儲けするということにちがいない、そんな目線を忘れちゃだめだなぁ〜っ!
 今になって振り返っても、なにひとつ私たちにメリットが生まれているとはとても思えないし、なんの実感もない。やっぱり小泉-竹中グループに騙されちゃったんだなぁ。

 日本郵政によると、2008年10月31日に液晶テレビ(20~46インチ)3447台などを約3億3838万円で購入。12月19日に超低温冷凍庫35台を約1047万円で買った。いずれも一般競争入札だった。(Asahi.com 2009年2月18日22時7分)

 こんなネタまで新聞は拾ってくる。「どうせ買うんだからさぁ、ちょっと色つけてよぉ。」「じゃ、どうです?こんなおまけつけますよ!」「いいねぇ!じゃ、買った!」みたいな話だ。
 総務委員会で民主党松野頼久が質問に立って旧赤坂一号社宅跡地の500坪の売却物件を取り上げた。2005年度に一括売却された中に入っている。5.13億円で売却されたけれどこれが2008年にオリックスに所有権が移転していて今では根抵当権が57億円で設定されているというのだ。しかも実際にこの売却入札で落札したのがどの社なのか、今の日本郵政執行役員は全くわかっていないようで、委員会は長時間止まる。オリックスは周囲の土地を含めた地上げをした会社からまとめて入手している。
 2005年度の一括売却物件についてはその後の売却物件の実態についてトレースするべきだと国民新党下地幹郎の質問に西川社長はトレースすると回答したが、本気かどうかはまだ信用できなさそうだ。
 下地の調査によると178件のうち、134件を独自に追跡調査。そのうちの9割にあたる121件がすでに転売されているというのだけれど、不動産屋は入手したものを一刻も早く現金化したいに決まっているんだから転売されていて当たり前で、転売できていない残りの1割は一体どんなしょうがない物件なのか知りたいくらいだ。縛りがあったわけではないだろうし。問題は一体どれほどの利益がその転がしで発生していたのかという点で、どこまで郵政公社(当時)が外とつながっていたのか、あるいは徴税が確かになされていたのか、という方面から語られるべきではないのだろうか。
 どうやらオリックスはあっちもこっちも絡んでいそうで、そりゃ民営化を先頭切って進めてきた人がいるんだから様々な情報がどんどん入ってきているはずで、やる気満々になろうというものだろう。そこに神戸人脈がからんで仕切るわけだから美味しいパターンそのものだと思われても無理はないし、怪しさプンプンである。
 それこそ鳩山邦夫じゃないけれど、したり顔で「ふふふ」とほくそ笑みながら札束を懐に入れて有明あたりの超高層マンションに住んでいそうな奴らのことを考えると腹が立つ。ただそれだけなんだけれどね。