ほぼ足りてまだ欲 その先

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北星学園余市高校

 昨日どこかのテレビでまたこの学校のことが取り上げられたドキュメントリー番組があった。男子寮である愛星寮の寮母、清水さんを中心にした内容だった。調べてみたらTBSテレビの「夢の扉 NEXT DOOR」という番組だ。
 清水さんとは直接口をきいた記憶もないけれど、どこかで見慣れた方だ。それでもやはりお歳を召されたなぁという気はする。あの学校に関わってこられた方々は皆さん、やっぱり何かを持っておられる。やっぱり的を射た子どもとの関わり合いの感性には感心する。
 一度はぐれてしまった親と子どもの視線の食い違いは、ほんのちょっとしたことで元に戻すことができるのだけれど、ほんのちょっとしたことでどんどんずれていってしまうことも多々ある。毎年毎年みる光景で、なんでみんな早く気がつかないのかと思うけれど、それぞれがそれぞれの世界の中で初めて経験することで、そしてそれぞれが悩まなければわからないことでもある。
 「おまえのことが心配で、心配でならねぇんだ」と云ってしまえばいいのに、そんなことを云ってしまうとその場で自分が泣き出して取り乱してしまわないとも限らない、なんて考え出してしまってできなかったりする。「俺をもっともっと見ていてくれよぉ」と云いたいのに、そんなこといえるわけがねぇとつい唇をとんがらして、生意気な態度を取ってしまう。そんなのをみんな放り出せたらいいのになぁときっとみんな思っている。
 北星余市を扱った番組を見ると、必ずそういう思いに駆られる。