ほぼ足りてまだ欲 その先

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PPM

 多分そこら中の団塊世代ブログはとっくに書いているんだろうけれど、PPMのMary Traversが白血病で亡くなった。72歳だったそうだ。私の10歳上で、ということは私が生まれて初めてPPMの歌を聴いてその説得力に舌を巻いたあの頃、彼等はまだ20代だったということか。あの頃の20代は日本でも激しく、喧嘩っ早く、それでいて鋭い行動力を発揮するという人たちがたくさんいたんだけれど、彼等PPMにはなんだか洗練された知性的な雰囲気を感じていた。なにしろ日本では行動力は喧嘩力と同居していた傾向があったものなぁ。
 日本ではPPMを今でも追いかけ回しているグループはいくらもあってそれがいくつも集まってイベントが開かれたりしているんだそうだ。そういえばその種のバンドというのはたくさんあって、ブラザーズ・フォーの追いかけ(トリビュート・バンドというらしいけれど)やら、たくさんある。エレキ系でいったらThe Ventures系、The Beatles系から始まって中にはThe Shadows系なんて凝り性の人たちもいる。
 友人のThe Shadowsバンドの話によるとThe Shadows系バンドがたくさん集まってやるイベントでは演奏する曲目を重ならないように打ち合わせをするんだそうで、それだけの数The Shadowsにはレパートリーがあるということかとびっくりする。
 おじさんたちばかりがどこまでオリジナルにそっくりにやれるかに腐心している姿を見るとなんか他のことにこのエネルギーは使えないものかと考え込んじゃったりする。彼等の音楽が特別養護老人ホームで役に立つときにはもう彼等が中に入っているってことだったりしないんだろうかと思ったりするんだけれど、もうしばらくしたらちょっと上の年齢の人たちに喜んでもらえるのだろうか。
 PPMの曲といえば魔法の竜、パフの唄は学校の音楽の教科書に載っていたと聞いたことがある。
 もうひとつこれを書いていて思い出したことがある。1960年代中頃の私たちの高校生時代、フォーク系の人たちはピアレスというメーカーのバンジョーを持っていた。ギブソンなんて買えないものね。あのメーカーはいつまであったんだろうか。
モーリス系の飯田楽器がやっているPeerless Guitarとは綴りが違ったような気がするなぁ。