ほぼ足りてまだ欲 その先

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よっぽど嫌い

 行政刷新会議の「事業仕分け」のスタッフ30数人のうち14人が新人議員だそうで、「(小沢一郎幹事長が)新人議員には選挙区での活動を最優先させる方針で、地元に戻らず作業しなければならない事業仕分け担当への起用に不快感を示した。仙谷由人行政刷新担当相と仕分け作業統括の枝野幸男政調会長が小沢氏の了承を得ていなかったことが影響した(東京新聞2009年10月24日 朝刊)」と報じられていた。
 今朝のニュースでは平野官房長が会見で小沢に謝り、仙谷由人は党本部を訪ねて小沢に大謝りなんだそうだ。
 産経新聞は大喜びで「政府、党、官僚、労組のはざまで身動きが取れず、四面(しめん)楚歌(そか)の状態(msn産経ニュース2009.10.26 19:41)」と書き立て、よって来たるところの組合からも仙石由人は攻められている、ざまぁみやがれといわんばかりである。
 何が新人研修だというのか。研修しなくちゃやっていけないなんて奴らが議員に立候補し、そして当選してきたというのか。そんな奴を立候補させたというのか。そんなレベルの奴らを推薦し、後任し、党の候補者だとして私たち有権者に選ばせたというのか、というご託を並べたくなる。
 新人議員と云っても民主党の新人議員の中には元官僚というメンバーがかなりいると聞いている。そういう連中がこうした「事業仕分け」に入るのには最適任ではないのか?彼等は一番最近の現場を知っていると云うことではないのか。それを通り一遍に研修か。適材適所と、良く自民党天下りの時に使い分けた言葉をここで使うとは思わなかったけれど、そうじゃないだろうか。
 今一番必要なのは、一刻も早くこれまでのインクリメンタリズム一色でこの国の財政をないがしろにしてきた官僚とそれにぶら下がっている連中の意図を明らかにして、これまでのしがらみを洗い出すことではないのか。ひょっとすると本気でそんなことをしてしまうと自分の身が危ないとでも思っているのだろうか。
 あの時、福田康夫と渡辺恒夫の甘言に乗って「大連立」に突っ走ろうとしたのは一体誰だったのか。そんなことをしたらこれまでの努力が水の泡だと翻意を促された時にまるでだだっ子のように「やめた!やめた!」と足をバタバタさせたのは一体誰だったのか。
 あの時、西松建設疑惑関連で公設秘書が逮捕されて、「何らやましいところはない」といったとしても、あれで代表を降りなかったら今度の衆議院選挙で民主党がこれだけの票を得たかと云ったらはなはだ疑問である。あの時の枝野幸男の意見は政治的には正しかった。
 小沢一郎は余程のこと仙石由人と枝野幸男のことが嫌いなんだろうなぁ。彼等をつぶすことだけを考えているんじゃないのだろうか。本当に執念深くて心の狭い男なんじゃないだろうか。今度ばかりは私は仙谷と枝野を支持する。小沢一郎という触っちゃいけない存在を創ってしまうと民主党の零落は予想もしなかった時期に現れる可能性がある。
 それにしても投票率の低い選挙で民主党が勝つというのは本当に嘘のようなできことで、自民党が落ちるところまで落ちてしまっていることを目の前で見せて貰った。それでも自民党は古い体質を保持していくというのだろうか。与しやすいぞ、自民党