ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

マスコミを信じられないとすると

 民主党の代表選挙に現代表と元代表が立候補を表明して一騎打ちになる。鳩山と一緒に退陣したはずの小沢一郎が出てきて、新聞は一斉に小沢を叩いている。なぜ叩いているのかといったら彼は金に汚いということになっているからだ。
 では何故に金に汚いということになっているのかといったら、彼の政治資金管理団体たる陸山会の金の動きが期ずれの記載になっているという疑いがもたれていたからであって、西松建設からの不正資金の故ではないことは検察が立件するのを諦めたことによって否定されている。この事件は他の検察がらみの問題捜査と相まってむしろ捜査の可視化が今正に問題となっている。
 しかし、新聞は朝・毎・読・産経・日経がすべて小沢一郎のこの「政治と金」の問題が明白になっていないと糾弾している。これなら一般的な新聞読者は明らかに小沢一郎の灰色というよりも黒そのものを確信するだろう。
 不起訴となったにもかかわらず、件の疑いは払拭されることなく、ますます拡大されているように思える。検査審査会に一度訴えられて、不起訴という判断が下り、今2回目の訴えが起こされている。しかし、この検察審査会にこの件を訴えている「市民団体」というものが新聞各紙には、どの様な市民団体なのか明らかにされていない。しかし、今はフリーのジャーナリストがいくらでも自分で発信することのできる手段を見付けることのできる世の中で、注意深くそちらの情報を見ていると、この「市民団体」なるものが自民党のそれも右派を支持する歴史修正主義的な思想の持ち主ばかりだということがわかる。つまり、小沢一郎を陥れるためにこれを続けているメンバーなのだ。では、なぜ新聞大手がこの団体のよって来たるところや、この小沢一郎を狙い撃ちする検察の背景を明らかにすることがないのだろうか。
 簡単にいってしまえば政権交代が実現して、これまでの既存利益が犯される心配が大きくなってきたからである。すなわち、官房機密費がどこまでのジャーナリストに分配されていたのかという点については、新聞は全く触れようとしていない。最後に当時の官房長官だった河村某がどれほどの金をどこに持っていったのかも明らかにされていないくらいで、これが暴かれると大変なことが起きる。
 では、なぜ、菅直人はその血祭りの対象になっていないのだろうか。彼がそこを突いていく心配がないからだと見るのが妥当ではないのか。まだ総理に就任してから数ヶ月しかたっていないけれど、直島経産大臣のベトナムへの原発の売り込みミッションのあり方やら、既に書いたように人材派遣企業のトップと会食したりする姿を見ると、彼は自民・公明が創り上げた、美味しい果実は国民に知らさずに分配してしまうというやり方に邁進しているかのように思える。
 市川房枝が健在であったら、まさか菅直人がこのような政府を構築するとは思いもよらなかったと驚き呆れたことだろう。人間は動機がそのままいつまでも続かない、ということを示しているのだろうか。
 そんなわけで、あの演説のヘタックソな小沢一郎を私は今回支持することを表明するわけだ。
 【追記:こちらも興味深いものがある。】