ローマ法王が英国にいったそうだ。こりゃ大変なことで、1538年、パウルス3世にヘンリー八世が破門されて以来、英国は英国国教会になっていて、バチカンとは繋がっていないことになっていた。もちろん今の英国全体が英国国教会で埋め尽くされているかといったら全くそんなことはないのだけれど、1982年の前法王の故ヨハネ・パウロ二世の英国訪問は非公式ということになっていたから、今回は16世紀以来の法王公式訪問ということになっている。
英国国教会は一般にはプロテスタントといわれているけれど、日頃の礼拝形式やその他を見たら、どう見てもプロテスタントではなくて、キャソリックに近い。なにしろヘンリー八世のわがままから始まったといわれても仕方ないから。ちなみに英国国教会は日本では聖公会といわれているけれど、どちらかというと米国を経由してやってきた聖公会という解釈である。
