ほぼ足りてまだ欲 その先

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ようやく

 エリーザベスII世の逝去によって、ようやくチャールズIII世が国王となったという。彼は1948年11月の生まれで、現在73歳である。もう若くはない。母親と同じ歳まで生きたとして、あと23年だ。男性だからもうちょっと早いとしたら、20年にしかならない。
しかし、彼はこれまで結構好き勝手に生きてきた。ダイアナと結婚して二人の男子をもうけたけれど、その間もずっとカミラと繋がっていたわけで、彼はとうとう、カミラと再婚した。カミラという人のことを全く知らないけれど、ダイアナと比べたら、太陽と月というか、太陽と金星くらい比べようもない。地味な人で、義母のプラチナ・ジュビリーの時も、変なワンピースを着ていた。目立たないようにしているのかもしれないけれど、はっきりいったらダサい。
もっとも、英国王室は昔からスキャンダルの連続で、おどろおどろしい歴史を刻んできた。とはいえ、日本の天皇の歴史も細かく見ると、結構策略、騙し合い、殺し合い、憎み合いの連続だ。
英国王室の大スキャンダルといえばその愁眉といえばヘンリー8世に尽きるだろう。本当に、碌なもんじゃない。

 チャールズ君はそれでもいろいろやって見せてくれる。2007年にちんけなパックト・ツアーでほんのちょっとイングランドスコットランドへ行ったことがある。その時6月だったからか、折悪しく天候がかなり悪くて、連日雨に見舞われた。エディンバラのお城に上がっても濃霧の中で、全く視界が利かなかった。イングランドのデヴォン・シャイアーではとうとう川から水が街に流れ込んで浸水した。するとその翌朝、テレビのモーニング・ショーが映し出したのは、現場に駆けつけたチャールズ君だった。日本でもそんな時に閣僚が視察に行ったりするけれど、某大臣は長靴がないといって、係員におんぶされたところを映された事があった。ところが、チャールズ君は背広姿のまま、じゃぶじゃぶと水の中を歩いていたのだ。格好いい!チャールズも、結構漢(おとこ)じゃないか!

 それ以来、私はチャールズをちょっとだけ、見直したのだ。