ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

帰京

 ほぼ三週間ぶりに家に帰り着いた。今回は長い旅だった。辛い旅だった。一人で炊事をしながら思ったのは、生活をするというのはすべからく「ゴミを始末する」ということだった。スーパーでモノを買うということはそのままゴミをジャンジャン出すという事に他ならない。かつてだったら、出てくるのは古い新聞紙だったり、経木だったりしたんだから、家の庭先で燃やしちまえば終わりだったんだから、実に単純だった。今じゃ、驚くほどのプラスティックが出てくる。
 滞在していた町は結構細かく分別する方かもしれない。ペットボトルはラベルを全部剥がして、プラスティック部分も外し、透明なものは透明な大袋に入れて出している。スーパーでもその状態にして、回収している。
 自分一人だといわゆる「惣菜」を買ってしまうので、生ごみが少ない。材料を揃えて調理するとなると、生ごみが出る。身体の調子が悪いと準備しても食べきれなかったりする。そうすると冷蔵庫に入れておいて後で、と思うのだけれど、後になってみるととても食べたくならなくて、捨てる事になる。
 悲しいことに、「美味しい物を食べよう!」と意気込んで買い物に行っても、つい、「あ、こっちの方が安い!」と選択してしまって、結果的に「あ、あっちにしておけば美味しかったのかもしれないなぁ・・」と後悔する。安物買の銭失いを絵に描いて貼り出したようなものだ。
 多分、人生で何度も何度も同じ過ちを繰り返しているんだろう。