私は23歳までの19年半の間、東横線の反町という各駅停車しか泊まらない駅近くに暮らしていた（残りの3年半は静岡県清水市=現在の静岡市清水区。このあと戻ってきてあと5年間暮らす。くそっ。殆どの清水に暮らした人の殆どは清水区なんて認めちゃいない。）。だから、ここから渋谷に出るのには各駅停車で、よっこらせっこら行くか、どこかの駅で上手い具合に追いついてくる急行に乗り換えた。追い抜かれない場合にはそのまま各駅停車である。遠い。時間がかかる。だから、ひと駅戻って横浜から東海道線若しくは横須賀線に乗って品川まで出て、山手線の方が早かった（当時横須賀線は今みたいに鶴見から昔の貨物線路に入っちゃって地下をいって、西大井なんてところを遠回りしたりしてない。川崎に停まるだけ東海道線より遅い）。
ところがギッチョンなんであるが、今や東横線の各駅停車は必ず特急か急行に追い抜かされるので、そっちに乗り換えると、がんがん走るんである。早いんである。だから、昔と時間の感覚が変わっちゃっているんである。昔は池袋から反町まで1時間半、90分かかったのである。今だったら多分1時間なんである。あぁ、なんと三分の二なんである。これじゃ、うっかり寝ていたら乗り過ごすぞ・・ってそういう話じゃないな。
