ほぼ足りてまだ欲 その先

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テレビ東京「空から日本を見てみよう」

 わが家の連れ合いはとにかく高いところにあがって景色を見るのが好きで(こんな時は必ず「煙と何とかは・・」と書かなきゃいけないルールみたいなものがあるのは知っている)、どこに行ってもまず高いところにのぼる。シドニーから帰る時に最後の最後にSydney Towerに行って景色を見た時に「だからこういうところへは最初に・・・なんだかんだ」と言っていた。
 だから、この番組が大好きで、その時間にテレビの前にいるとどうしてもこれを見ることになる。昨今は街を見る、という番組が大当たりで、国内外を問わず視聴者が動かなくても向こうがカメラを廻しながらあっちこっちを見せてくれる具合になっている。ますます運動不足になる道理である。しかも金は電気代とテレビの損料(自宅ではそんなものは発生しない)くらいのもんである。
 で、昨日はこの番組が「東急東横線」なんである。東横線に乗って青春時代を過ごしたようなものの私だから、この40年間の総括のような気持ちで渋谷から始まる景色を愉しんでいた。私の記憶にあるランドマーク的な建物の大半はもうない。たった40年でこんなに周囲は変わってしまうものなんである。
 画面はどんどん横浜に向かって線路の上を西進する。綱島の駅はかつては綱島温泉だったし、大倉山の駅は昔は太尾と呼んでいたんだなぁ。菊名の駅を過ぎるあたりからいよいよ私にとっての佳境に入ってきた。白楽の駅から六角橋のあのマーケットが出てくる。あぁ、まだやっているんだ、不思議な空間だよねぇ・・うんうん・・・くらいまでは良かったのだけれど、東白楽を過ぎて、さぁいよいよだと思っていたら話は東横線が地下に入った話題になって、肝心な反町駅の周囲については全く何も触れずに話はいきなり高島町の話になっちまった。
 くそったれのテレビ東京である。
 ずいぶんと昔の話で恐縮だけれど、25年くらい昔、東京12チャンネルの連中が、オタクの会社がお持ちの工場の空からの動画はないですか?と訪ねてきて、なんで?と聴いたら何か事件があった時に、NHKはすぐにヘリを飛ばして空中からの映像を流すことができるけれど、うちはそんな費用はどこにもないので、資料映像として持っておきたいので、という。
 ということは良いことがあっても、事故やら会社左前だのといった映されたくないことが起きた時も、自分のところの費用で取った映像が映るっているのははなはだ気持ちが良くないことである。しかし、提供したような気がしないから、あれは断ったのかも知れない。
 その時の仕返しなんだろうか。多分反町駅周辺にお暮らしの皆さんはこの番組をご覧になってひどく落胆されたことだろう。テレビ視聴者なんてものはこんなことで平気で裏切るんである。アド街っく天国を放映している「あなたの街の広報部長」のテレビ東京がやるとは思えない仕打ちである。確かに反町駅周辺の相対的地盤沈下は甚だしく、六角橋のような街のマーケットもとっくにマンションなんかになっちゃって、松本商店街も典型的なシャッター街になり、寂しい限りなんだけれどね。
 番組サイトを見て初めてわかったんだけれど、あの番組で「くもじいじゃぁ・・」とやっているのは伊武雅刀なんであるよ。驚いたなぁ。