ほぼ足りてまだ欲 その先

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『松嶋×町山 未公開映画を観るTV』

 なにしろこの番組を放映しているのが東京MXテレビという東京都がスポンサー(たかだか4.1%の株式保有率だけれど)の超マイナーテレビ局なんだけれど、この番組はとかく日本の映画配給会社が買い付けない、え〜っ!?というような映画ばっかりをバークリーに暮らしている町山智宏が二週間にわたって前編後編で紹介するという番組で、大層面白い。→ こちら
 米国では真剣な問題を追うドキュメントだったり、社会派作品だったり、とんでもないエログロだったりするけれど、日本から見ていると「こいつら、おかしくね?」という類のものが、満載だ。「Crude」というシェブロンエクアドルでやりたい放題だというドキュメントを見ると企業の論理というのはどこに行っても同じで、どこかで聴いたような話だということが見えるし、「Jesus Camp」という作品を見るとどんな国でもカルト的な動きに驚くものだということがわかって興味深い。
 ここで取り上げた39作品をwebで有料でダウンロードしてみることができるようにするのだそうだ。全部フリーで見ようとすると1万円かかるそうだ。
 そして年末にはそのうちの9本を映画館で公開するそうだ。東京では渋谷アップリンクで2010年12月25日(土)から。これは見た方が良いよぉ〜。
 そういえば、今や最大の官による大嘘つき事業である築地中央卸売市場を大汚染地域に移設しようとしている東京都が絡んだテレビ局が、こんな映画を流しているのはこりゃ最大のジョークじゃないの!?
 石原慎太郎に感想を聴いてみたことあるの?
 私のお薦めですか?そうですねぇ、今のタイミングでいったら「Outfoxed」じゃないですかねぇ。豪州からアメリカに移住したと聞いたんですが、あのルパード・マードックの「Fox News」の共和党支持の大偏向報道振りを描いた映画です。これをご覧になれば、日本のマスコミの巧いやり方についても納得がいくと思います。「明日はわが身」というか「人の振り見て我が振り直せ」というか。