ほぼ足りてまだ欲 その先

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ゲゲゲの

 なんでこんな中途半端な言葉が流行語大賞のひとつなんかに選ばれているのか良くわからん。そもそも「ゲゲゲの」ときたら「鬼太郎」に決まっているのである。それを水木しげるのおかみさんが本を書いたから「ゲゲゲの女房」というタイトルができたのに過ぎないし、だから、この場合流行語大賞としては「ゲゲゲの女房」を挙げればよいのであって、「ゲゲゲの」と中途半端な汎用にする必要はないんじゃないのかと通信勉強業者の「ユー・キャン」の発表を見て思ったのである。
 ところが、ところがギッチョンなんであるが、40年以上前からの私たちの仲間に「ゲゲゲのキタコ」というのがいる。もちろん本名はこんな名前じゃない。かつて私たちが集まっていたグループの中でスキー・ツアーを年に二回、各4泊で行っていた時に、クラス別にレッスンを自死していたのだけれど、彼女だけなぜか上達が遅くて、上・中・下のクラスのうちに、次の日に特別クラス、下の下を作った。ところがこれでもついて上に上がれなくて、翌日に下の下の下のクラスができた。もちろん生徒は彼女ひとりと相成った。それから、彼女は私たちの仲間では「ゲゲゲのキタコ」と呼ばれるようになり、この歳になっても未だにみんなから本名を呼ばれずに「キタコ」と呼ばれている。
 今だったらきっとなんちゅう蔑みのネーミングか、といわれてしまうかもしれないけれど、当時は立派に愛称だった。彼女は二人の子どもから「なんでうちのオフクロは名前が二つあるのか」といわれていた。