中井洽が28日に参議院本会議場で開かれた議会開設120周年の式典において秋篠宮夫妻が入場してから5-6分の間、天皇皇后両陛下の入場まで立ち尽くしている間に「早く座れよ。こっちも座れないじゃないか」とヤジを飛ばしたと各紙が書いている。
ならばと参議院TVでのこの様子をレビューした。場内には確かにいまずい雰囲気が流れていて、全員が立ち尽くし、誰だかわからないけれどしきりに咳をするのは聞こえる。聞き取れる話し声は一つもない。余程つぶやきくらいだったら聞こえないと思う。しかし、これだけ全員が緊張の中立ち尽くしているのに、もしそんなことをいったのだったら、当然秋篠宮夫妻にも聞こえるはずだ。
中井氏は30日、産経新聞の取材に「『早く座らないとだれも座れないよ』と言ったかもしれないが、秋篠宮さまに向けて言うはずがない。副議長らに言った」と釈明した。（産経ニュース2010.11.30 21:09）
本当に中井がこんな釈明をしたのだとしたら、本当にいっているんだろう。しかし、この雰囲気はビデオで見ると誰かが秋篠宮夫妻に、どうぞお座り下さいと進言すべきであって、誰もそれを担当しなかったことを中井がいっていたのかもしれない。
いずれにしても、こんなことをいちいち新聞各紙が取り上げること自体が馬鹿馬鹿しい。これは海老蔵と彼を取り囲んだ暴走族を四六時中解説するテレビと同じようにくだらない。つまり中井も中井だけれど、全員を5分以上立ちっぱなしにさせた議会事務局もダメだし、こんなことをいつまでもあげつらう新聞もくだらない。
これじゃ、まるで昔の小学生が「い〜ってやろ、いってやろぉ、せ〜んせいにいってやろぉ〜」とやっていたのと同じレベルだ。
ところで議会開設120周年をいうのはどうかと思う。戦争に一直進に追い込んだ責任を帝国議会は負っているわけで、それと決別した新たな議会ができてからのことを祝うべきなんだと思うからだ。いつまでもあの大失敗をしたシステムの復活を呼び出さないとも限らない考えを早く捨てるべきだと確信する。
