ほぼ足りてまだ欲 その先

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南極観測

 日本の南極観測は既に50年以上の観測実績を持っている。観測支援船だって、今見たらなんと貧弱な、と思わずいってしまうけれど、未だに有明船の科学館にある(筈だけれど、最近行ってないからわからない)宗谷から考えたら「ふじ」「しらせ」新「しらせ」(こんなことになるんだから、なんで全く違う名前にしなかったんだろう。きっとくだらない理由だろう)と、もう4隻目だ。
 そういえば他の国はどうしているんだろうと思ったら、中国は今年の観測隊で、第27次になるんだそうで、結構昔からやってんじゃん、というわけだけれど、その船は「雪竜」という名前で1993年にウクライナのケルソン造船所で建造されたもので、中国で基地考察船として改造されたそうだ。全長167m、幅22.6m、深さ13.5m、満載排水量2.1万トン、続航力2万海里、128名収容のB1級砕氷船だそうだ。日本の「しらせ」とほぼ同じ時期に豪州のフリーマントル経由で南極海に入り、当然同時期に帰ってくる。先月エンジントラブルがあってドリフトしたという報道があったばかり。同船は主機は一基。前「しらせ」は六基モーター三基三軸だったが、新「しらせ」は四基モーター二基二軸で、全長138mと雪竜の方が遙かに長い。
 一方、大韓民国は造船大国だから、どんな観測船を動かしているのかと思った。昨年竣工したのが「アリオン号」という船だそうだけれど、写真を見るとなんだかサプライ・ボートのような格好をしている。全長は110m、全幅19m、排水量は6,950トンで、日本の新南極観測船「しらせ」のほぼ半分。6,800馬力のエンジンを2基搭載しており、スクシューは360度自在に回転するポッド式。2基の補助推進器も装備される。乗員は85名。これまで独自の観測支援船を持たず他国の基地経由で世宗科学基地との間を往復していたのだそうだ。ちょっと意外な気がする。世相基地は多くの国が基地を構えるキング・ジョージ島に1988年に開設されたというから、22年経っている。
 アジアに含めるべきかどうかわからないけれど、インドも基地を持っている。