ほぼ足りてまだ欲 その先

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時代と共に

 浅草には外から来る人には殆ど知られていない通りや一角がいくらもある。そんなことを云うと生意気だけれど、そんなのはどこの街にもあって、当たり前の話なんだけれど、「アド街」やロードもの(つまりはロケものってことになるか)番組では決して紹介されることは殆どないという一角があり得る。
 最近「ホッピー通り」なんて新しい名前がつけられたオープン・カフェ状態になっている通りなんかはテレビに登場するようになってとても盛んになってきたけれど、あんな具合になったのはホンのこの1-2年のことで、それまでは週末にならないと店を開けない呑み屋ばっかりだった。その前はあんな呑み屋ばかりではなくて、朝鮮半島から来られた方々のための衣料用品屋と食材屋が混在している通りで、連れあいがいうにはもっと狭かった印象があるし、とにかくなぜかあの一角だけ舗装のされていない通りだったことは記憶にある。雨が降ると大きな水たまりができる通りだった。
 その先に行くと、花やしきの一角で突き当たるけれど、ちょっと左に行くとひさご通りのアーケードに来る。ここのお店もお蕎麦屋さんやフルーツパーラーがとても小綺麗な店になったし、マンションなんかが建ってなんだか雰囲気が変わってきた。それも工芸館ができてからじゃないだろうか。もちろんそんな中でもすき焼きの米久が昔ながらの建物そのもので営業しているのがなんでか知らないがホッとする。 
 ひさご通りと国際通りに挟まれた一角が、これまた特徴的な一角で、人がようやくすれ違うことができるくらいの幅の通りが縦横に走っていて、その一角殆ど全部が焼き肉屋なのである。この一角は国際通りからも入ることができるし、ひさご通りから入ることもできるけれど、余程勝手知ったる人でないと足を踏み入れる気持ちにはならないだろうなという一角だ。昔だったらまだしも、今じゃもう焼き肉はとてもじゃないけれど足を踏み入れる気にならない。とにかく浅草はあっちもこっちも焼き肉屋の宝庫であることは間違いがない。