音楽というものはなんてこんな時に活躍するのだろうかと、先日facebookで友だちと語り合ったばかりだった。今日は保健所に行った帰りに借りていたCDを返却に図書館に立ち寄ったら、中からとても素晴らしい音色が聞こえてきた。クラリネット、ファゴット、オーボエ、ホルン、フルート、クラリネットという管のアンサンブルである。このロビーは思い切り3階まで吹き抜けているので、そのリバーブが実に上手い具合なんである。なんとも理想的な響きをもたらしてくれる。これは素晴らしい、一体何事が起きたのかと思ったら、そこに書いてある紙を見たら、東京芸大関係の若いプレイヤーの方々だというのだけれど、さすがに芸大だけあって、そのレベルの高さは、こんなところで聴かせて戴くのはもったいないという位のものなんである。にもかかわらず、そこで聴いている人は全部で20数人くらいではないだろうか。ふと傍に置いてある机を見たら、そこに募金箱があって、東日本震災募金と書いてある。さっそく入れたのだけれど、これがしみったれた金額で、吾ながら恥ずかしいのだ。今大変に自己嫌悪に陥っておる次第。
