ほぼ足りてまだ欲 その先

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ぶったくり礼拝

 ウィーン少年合唱団がお出ましになる礼拝がある。王宮の礼拝堂なんだけれど、礼拝に参列するのにお金をおとりになるのである。さすが王宮なんである。理由は男性のクワイアの他に4階のフロアーに弦楽と共に、バス、テノール歌手と共に少年合唱団が礼拝中の歌を歌うのである。
 司祭はドイツ語と英語で説教をする。ちゃんと聖餐式があるが、パンだけであり、一階、二階だけで三階以上にはそのチャンスは巡ってこない。ただし、これだけの金を取っていながら献金の袋だけは三階までもあがってくる。あまりにもあまりなので50セント玉を放り込んでやった。いくら何でもこれはないだろうと思うのだけれど、ウィーン少年合唱団を目当てに日本人の率も高い。ひょっとすると正月の楽友協会でのニュー・イヤーズ・コンサートくらいの比率ではおられるのかも知れない。最後に少年たちは礼拝後降りてきて一曲歌ってみせる。
 一日またあっちにもこっちにも歩き回り、最後にホテルのそばの列ができているレストランで食事にしようかと思ったらなかなか列が短くならず、あきれてもっと近所のカフェに入ってウィーンナ・シュニッツェルを発注すると、銀座のライオンビヤホールの「紙カツ」も裸足で逃げ出すというほどのでかさである。簡単に降参するのは沽券に関わるので、ついにこいつをやっつけて引き上げたが、部屋に入るなり、グダッとベッドに横たわり、2時間以上寝てしまう。夜中にいったん目が覚めたのだけれど、あっという間にまた寝てしまい、翌朝7時まで目覚めることなし。