ほぼ足りてまだ欲 その先

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チェコ住宅

 都会にやってくると驚くのが社会主義時代に建てられたずらずらと並んでいる四角な、何の変哲も、おもしろさも存在しない、実に素っ気のないアパートである。革命後20年の間にそれぞれにパステルカラーのペンキで塗装が施されているのだけれど、それがまた一つのパターンを作ってしまっていて、どこの街に行っても同じだという印象を持たせる。
 しかし、田舎にやってくるとようやく日々手をつけてきた修復が実を結んできたというべきで、実に落ち着いた家々になっている。もちろん入ったことがあるわけではないから、何ともいえないけれど。
 しかし、今の季節だからそんなことをいえるのかも知れない。冬はとても寒くなるわけだからそうなったら高層集合住宅の方が始末がよいということかも知れない。いやいや、多分そうだろう。
 古いそうした家には時として裏庭に温室が作られている。その気持ちは痛いほどよくわかろうというものだ。