ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

40年のつけ

 ハンガリーという国も共産主義経済下に40年間あったわけで、自由主義経済下になって20年経ってはいてもその40年間のつけはなかなか返せていないんだなぁという印象は拭えない。一人一人の人たちは確かに気安いのかも知れないけれど、たとえばサービス業の中でどんなサービスが提供されるのかというと、なぜか笑顔がついてこない。個人商店なんかだとそうではないのはわかるのだけれど、雇われている人たちの間では、「笑顔」や「気を利かせる」という行為は「どうせ金に反映がされない」という意識と結びついているのではないかという気がする。
 これは共産社会が効率や労働の質を追究するスケールを持っていなかったからだといって良い。
 現に当時は役所に行っても窓口はいくつもあっても働いている人は一人、二人しかいなくて残りの連中はお茶をしていたりしていた実態があったのだと聞かされると、それはなかなか払拭するのは難しいだろうと想像ができる。
 大きなホテルのコーヒーショップでも「Milk Tea」を頼んだのにもかかわらず、「English Tea」といって頼まなかったといってミルクを持ってこない。おっさん、おまえはそれを家でいっても良いけれど、ここでいうなよといってやりたい。
 家族でやっている食べ物屋さんでは一生懸命にサービスするのがわかって余計に頼んであげようと思ったりするんだけれど、人間はなかなかずる賢くなると始末に悪い。