ほぼ足りてまだ欲 その先

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同志社

 京都の同志社大学が医学部もしくは医科大の新設を検討していこうとしているという。医学部の新設は医学部の新設は1979年の琉球大を最後にないのだそうだ。この医師不足が叫ばれ、産科、婦人科、小児科が次々に大きな病院からなくなりつつあり、街中では歯医者はあちこちにあるけれど、高齢化で開業医も減りつつあるという印象を持っていたから、そんなに医学部の新設が認可されていないとは驚いた。
 それこそ田中真紀子が大学の新設を考え直すといって大騒ぎになったのとは見事に対照的な話だ。
 民主党政権は医学部新設についての審議会を開いたけれど、賛否両論となって結論が出ていないのだともいう。その審議会がどんなメンバーになっていたのかは知らないけれど、多分に競争相手が増えることに依る利害関係がその根底にあるのではないかという点については想像がつきそうだ。しかし、少子化を迎えて医師が余るようなことになっては困るというのがその理由とされているのだそうだ。
 しかし、それはにわかには承伏しかねる。産科・婦人科、小児科の減少に歯止めを掛けることができない実情を目の前にしながら、将来余ると困るからといっているのは多くの人の賛意を得ることは難しいだろう。
 この場合「鶏と卵」どころの話ではないだろう。まず特殊出生率を上げなくてはこの国の将来は減衰しても良いということにしかならない。