ブルース・ウィルスの映画はもうほとんど見ないのだけれど、たまたまこれをDVDで見るチャンスがあって、それはもう無茶苦茶の破天荒なバイオレンス・シーンの連続だ。食事をしながら見ていたのだけれど、殆ど何を食べたのか覚えていない。
このなかでチェルノブイリに行くのだけれど、放射線を中和するナンタラというものを噴霧してあっという間に汚染が解消されちゃうのだ。これは便利だなぁ。しかし、そんなものがあるんだったらなんでチェルノブイリ全体をそれで除染しないんだよ、という突っ込みは別として、本当にこんなものがあったらいいなぁとため息が出たのだよ。良いなぁ、フィクションの世界はこんなに簡単で。
現実の福島第一原子力発電所はもう汚染水をじゃんじゃん拡散し放題で、それがトップニュースとして告げられることもなく、フィギュア・スケートの選手が子どもを産んだことがトップニュースだったり、大企業の景況感がテレビのニュース速報で伝えられたり、現実から目をそらさせることにマスコミ、NHKを中心にして熱中しておる。
このままではこの国は確実に滅びる。外での日本の立ち位置が明白に低下しているのはどんな人にでもすぐに分かる。それが分からないのだとしたら、国会議員なんてやっている資格は全くない。知らん顔して浮かれてみせるアベシンゾーを見ていると心の底から腹が立つ。