ほぼ足りてまだ欲 その先

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辞任

 猪瀬直樹がやめるといった。考えてみるとこの顛末の関係者は猪瀬にしろ、徳田にしろ、猪瀬の前任者でその徳田との絡みが揶揄されている石原慎太郎にしろ、自民党公明党とはもはやなんの関係もない。だから、NHKから民放から好き放題に叩きまくってもなんの圧力もないんだろうなぁ。如何に自民党公明党がマスコミを牛耳っているのかが良くわかる好例だろうな。
 その証拠に徳田から資金として膨大な額のパーティー券を買って貰っていたと一時語られた連中をその後特捜が捜査しているというような話は聞いたことがないし、同じように選挙違反を犯して逮捕者が出ている某自民党議員については全く語られることがない。マスコミはそっちに関しては全く沈黙を守っている。
 おかげで次の知事選に出るんじゃないかと噂されている連中は意外に早くチャンスがまわってきたと手ぐすね引いているんだろう。
 それにしてもテレビ朝日の昼の番組で「その気があるのはこの辺か?」と列挙した人間を見て吹き出した。どれもこれもろくな奴じゃない。曰く、小池百合子、橋下聖子、下村博文、そのまんま、丸川珠代等々。しまいには滝川クリスタルだ、池上彰だと抜かしおる。確かに東京都民は石原慎太郎だ、猪瀬直樹だとろくな選択をしない。だからといってここまで東京都民をバカにすることはないだろう。
 しかしこうして並べてみると下村博文がまともに見えてしまうという恐るべき比較効果が働いてしまう。これがこれまでの自民党公明党のやり口で、ろくでもない連中の中に比較的「まともと思い込みやすいタイプ」をポンと入れておくと急変を怖れるだけで正しい判断のできない有権者はコロッと騙される。今の自民党公明党体制を鑑みるに、「急変」なくしてこの国は救われない。
 猪瀬は「政治家としてはアマチュアでした」といったけれど、政治家がプロ化、イヤその上「世襲化」されていることの方が問題は遙かに大きい。本当は政治はすぶの素人がボランティアとしてやるべきだ。それでは専念できないから生活を担保できる程度の報酬を国民が負担する、という形であるべきだ。
 むしろ、都知事というのは政治家なのか、という点も語られるべきだ。
 そういえば都議会や区議会、市議会にこんなにたくさんの議員が本当に必要なのか?基本的なところを議論するべきではないだろうか。