近頃旅行会社の企画で目につくのは「ひとり旅」特集なんてのがある。「おひとり参加限定の旅」なんてんである。そろそろこの歳になってくると、ひとり暮らしの人が目につくようになってくる。
死に別れたり、離婚に至ってしまったり、結婚しないままここまで来ちゃったり、その訳はいろいろだけれど、ひとり暮らしになる。まわりに遊び友達がすぐいる人たちはそうでもないかも知れないが、そういう人たちと遊ぶことに慣れていない人もいるし、趣味が合わなかったりする。旅行にいくにしても、旅行会社の企画を見ると、ひとり参加だと部屋代が割高だったりする。思わず逡巡する。それが趣味を同じくする人たちを対象にしたツアーがあったりしてもひとりで申し込むのもなぁと思ったりして。
それが趣味性の高い上にひとり参加限定の旅なんてのを聞くと、それじゃいってみようかという気になる可能性が高いのではなかろうかというわけだ。
だんだんわれわれの世代が歳が行くと、それにあわせたマーケッティングが功を奏するわけで、世の中あちこちで狙われているみたいだ。医療費の改定や、介護保険を含めた医療保険の考え方を説明される時に必ずこの世代が手間がかかるのがもうすぐ目の前だから今のうちに奴らに負担させる分を増やしておかないと、という思想が見え見えだったりする。
いずれにしろ、どこまでいってもそういう世代だってのがどうも重苦しかったりする。好きであの年に生まれたんじゃないんだけれどねぇ。
