はだしのゲンを各小学校から回収し、大きな批判を呼んでこれをまた各小学校に戻す結果となったのは千代松大耕という泉佐野市の市長だという。しかも、回収したときの理由が「きちがい」とか「こじき」という差別用語が使われているというものだった。当時はそうした言葉は差別用語として認識されていなかった。ならば過去の資料や書籍の多くは回収されなくてはならなくなるだろう。どう考えてもそれがいけないのではないことは明白だ。
その上、この本を借りだした子については個別に指導しろとまでやっているんだというのだから、恐ろしいことになっている。それでもこれがそんなに非難されるべきことなのか、というスタンスが平気で言われていそうな気がするのが怖い。大阪は一体どうなっちゃったのだろう。
こうした風潮が平気で行われる様な時期がすぐ傍に来て佇んでいるのが見える。