日本に暮らしている限り、民族差別の被害者になることはほとんどない。しかし、民族差別の加害者にはごく簡単に遭遇する。なにしろ大声でそういう差別を怒鳴り散らしながらデモをするということすら、日本では禁止されていない。「表現の自由」が保証されているからということになっているらしい。こういうのを「自由」のはき違えという。
米国ではトランプがけしかけたことによって連邦議会に暴徒が侵入するという事件以降、1960年代から70年代にかけての民権運動以降静かになっていた民族差別加害があからさまになってきた。つい一年前はなんともなかったNew Yorkの地下鉄が今や危険だからなるべく乗るなとアジア系の領事館から警告が出回るようになってきた。この一年間の間に、あからさまにアジア系の乗客に対して罵声を浴びせる動画がSNSで散見されるようになってきたなぁと思ったら、今では直に暴力を振るう動画がアップされるようになってきた。アメリカは壊れてしまっている。
しかし、日本はもうずっとそうした他民族に対する差別加害が平気で行われて放置されている。それも被害民族はアジア系、アラブ系、アフリカ系である。白人にはもう実に弱いのである。差別どころか、へりくだってヨイショする。「Youはなにしにニッポンへ」で取り上げられる外国人のほとんどは白人である。7年に及んだ占領期間の影響は今でも生きているのかも知れないね。
