今や世界のサッカーはFIFAによって私物化されてしまっている、といういい方を多くのマスコミはしない。しないのはなぜかといったら彼らから排除されたら多くの読者を失うからに他ならない。といういい方をすると、必ずそこまでいわなくてもいいだろうという声が出る。
しかし残念ながら、今世界のサッカーがブラジルに目を注ぎ、一喜一憂しているのだけれど、その上がりの多くが彼らの手に落ちていることは事実であるし、それを武器に集金マシーンに成り下がっていることは想像に難くない。これはオリンピックももちろんそのまま同じである。
ブラジルでは今でも若者がW杯に反対をして国家権力に意志を示している。もうここまで来ちゃっているんだから、これからあらがったって、なんにもならないのに良くやるなぁというのが世間の見方ではないだろうか。
しかし、今のブラジルはこんなにたくさんのスタジアムをこれから負の遺産として背負っていくことを考えると、居ても立ってもいられない気持ちであることだけは理解したい。
多分日本で行われるといっているオリンピックに反対の抗議行動が起きることはないだろう。他に金のかかることがいくらでも日常的に問題になっているというのに、こんなことに金を突っ込むことに抗議行動が行われない。私たちは私たちの手の中からこぼれ落ちる、いやむしろ奪い取られる金を黙って見ている。
