ほぼ足りてまだ欲 その先

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何でも反日

 アメリカで「UNBROKEN」という映画が封切られたそうだ。Laura Hillenbrandの原作をアンジェリーナ・ジョリーが映画化したという映画で、時は第二次世界大戦爆撃機の乗り組みが戦闘機に撃ち落とされて漂流。日本軍の捕虜となって苦渋を味わう話。この映画が作られるという情報があった時から、すぐさま反日映画だとして騒ぐ輩がいた。この映画の封切りによって、英国が作った泰麺鉄道で強制労働につかされてこれまた苦渋を味わった元日本軍捕虜の英国人が現地で当時の日本兵と再開するという映画「Railway man」もその手の輩に取り上げられて両方とも反日映画だと騒がれる。
 全くバカな話で、日本軍が実際に行ってきた行為を全く知らずに、これらの映画が日本を貶める表現だというのだからなのだから、もう無茶苦茶だ。それが虚偽を伴って書かれていたのであれば、その旨訴えることは意味があるかもしれないけれど、これらの反応のほとんどは旧日本軍が何をしたのかを認識した上での反応だとはとても思えない。多分彼らはBC級戦犯のほとんどがどんなことをした故のことであったのかを知らずにいるとしか思えない。多分彼らは旧日本軍が沖縄で何をしたのかすら知らない恐れがある。
 日本がどんなことをしたのかを知らずに騒ぐのは実にみっともない。今年、終戦後70周年を迎えてどれほどの作為ある出版・行動がなされるのか、今から気が重い。
 日本の外務省はここ数年、米国及び豪州から元日本軍捕虜の人たちを日本に招いて外務大臣が謝罪をしている。
 中には「日本軍は本当に残虐だったのか」とまで書いている人間がいるくらいだけれど、ここのところに来て、本当にこの国はおかしくなってしまったようだ。何にも知らずに、何でも否定したがる。温故知新なんて言葉はどうせ日本人のオリジナルではないだろうから、どうでも良いのだろう。


Unbroken

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