ウィリアム・メレル・ヴォーリズの代表作であるといわれている心斎橋の大丸デパートの建物を壊して、新しいビルにするんだそうです。外側だけ最中の皮のように残すっていうやり方のようですが、東京丸の内の銀行会館や旧大和銀行のようにしようというわけですが、これはもうぶちこわしも甚だしい話でしてね、こうした歴史的に非常に大きな意味を持っておる建物を、自社のものなんだから好き勝手にして何が悪い！という割り切り方は日本の文化的なレベルを実に表しているわけで、最低な認識だと断じてしまいます。土地が限られている、人口密度の高いこの国では致し方がないといういい方を勿論するわけですが、そんなのは経営者の自覚の問題です。
日本の雇われ経営者は政治的にも文化的にも未熟ですから、致し方がないといえば致し方がない。というわけです。
