ほぼ足りてまだ欲 その先

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22年ぶり「低水準」

 何の話かと思ったら自殺者数。2016年の自殺者数は2万1764人で、7年連続の減少で、減少率は9.4%だという。(こちら)。
 日経の記事はなんだか、「減った!どうだ!減ったぞ!」という雰囲気に満ちています。
 しかし、現実には喜べる状態ではない。人口比の自殺率を見るとよくわかる。NPO法人ライフリンク」の代表である清水康之によると「日本を除く先進7カ国の自殺率の平均は「11.2(WHO,2014)」であり、これを日本の自殺者数に換算すると「約1万4200人」となる。昨年の実数が「2万1764人(速報値)」ということは、まだ1.5倍も多い。世界的にみて日本は、依然として「自殺大国」のままだ」という。
 世界の大都市の自殺率(人口10万人あたりの年間自殺者数)を比較すると、NYCが「5.5(2014)」で、ロンドンが「7.9(2013)」であるのに対し、東京(23区)は「18.1(2016)」
 この記事についていえば、減ったということよりも、まだまだ世界レベルでいってこんなに自殺者が多い状態だ、ということを書かなくてはならない。このレベルで終わってしまうのがいわゆる忖度するマスコミということだ。それが日本のマスコミの現状である。