ほぼ足りてまだ欲 その先

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103歳

 連れ合いの母親の姉、つまりつれ合いの母方のおばさんということなんだけれど、今朝103歳で永眠した。もう今年になってからはだいぶん認知が進んでいるというか、いっていることの整合性はつかなくなっていたし、何しろあれだけ元気だった人なのに、食べ物が食べられなくなった。
 つれあいの今はなき両親は二人とも山梨の富士川沿いの出身で、それぞれの実家は川を挟んで向かい合っていた。どこでどうなったのかは知らないけれど、父親の兄と母親の姉が結婚していた。東京に出てきて商売を始めた。そのときからもうすでに弟と妹が結婚していたのか知らないが、兄は戦争に行ってサイパンだかで戦死した。よく聞く話だけれど、白木の箱には土が入っていたらしい。弟も戦争に行ってかなり苦しい戦地を過ごしてきたらしいけれど、生きて帰ってきた。
 兄・姉夫婦には三人の子どもがいる。長女は自営業の男性と結婚して四人の子どもを育てたが離婚して今は一人暮らしをしている。長男は東大を出て某企業に勤めて無事定年した。今、病に倒れて入院中。次男は若い頃に結核を患ったけれど、まだ元気に働いている。
 妹は70代そこそこで心筋梗塞を発症して急死した。弟が店を引き継いでその業界では結構知られている店にしたんだけれど、がんで死んだ。
 その後も姉は店を手伝い、白寿の時に、8月15日に武道館の慰霊祭に出席して、テレビのニュースでインタビューを受けた。その会では多くの親戚連中に囲まれて、歌も歌っていた。
 四六時中元気で、歳がいってからも謡曲の集まりで大きな声を出していたのが良かったのかもしれないが周辺にはいないほどの長寿だった。