ほぼ足りてまだ欲 その先

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単なる偶然か?

 東京都内で2〜3月、2人暮らしの高齢世帯の住人がともに亡くなっているのが見つかる事案が、少なくとも6件相次いだ。ベテラン捜査員も経験したことない多さという。警視庁によると、いずれも病死などで事件性はない。介護による「共倒れ」の状況でもなかった。高齢世帯の“同時死”はなぜ起きたのか。
いずれも事件性なし
 古びた木造住宅が建ち並ぶ私鉄沿線。豊島区南長崎3の2階建て住宅で、2人暮らしの母親(86)と娘(60)の遺体が見つかったのは、2月19日夕刻のことだった。近所の人が、同5日から新聞がたまっているのを不審に思い通報した。目白署員が玄関を開けると、母親は寝室で、娘は台所で倒れていた。いずれも普段着。解剖で病死の可能性が高いとされたが、詳しい死因は分からなかった。
 親族や近隣住民らによると、母親は心臓に持病を抱えていたが、介護が必要な状況ではなかった。娘も病院通いをしていたが、周囲には自活できているように見えたという。
 親族の女性は「1〜2月に厳しい寒さが続いたのがこたえたのだろうか」と話しながらこう口にした。「二人一緒に逝くなんて、何かの偶然なんでしょうか」
 都内では2〜3月、2人暮らしの高齢世帯で住人がともに亡くなる事案が他に5件相次いだ。2月1日には豊島区で姉(86)と妹(79)▽同3日には東村山市で夫(76)と妻(81)▽同13日には町田市で姉(87)と弟(77)▽3月6日には北区で姉(85)と80代の妹とみられる女性▽同13日には北区で夫(83)と妻(85)−−。事案を扱った各署によると、それぞれ死後数日から1カ月が経過していた。いずれも現場の状況などから、2人が間を置かずに亡くなった可能性が高いという。
 亡くなった計12人のうち、東村山市の夫と北区の妹とみられる女性、町田市の姉の計3人は浴槽や脱衣所で亡くなっていた。冬場の寒さと浴室との急激な温度変化が心臓に負担をかける「ヒートショック」が原因とみられるが、居間などで見つかった同居人がなぜ死亡したのかは不明だ。
 ある捜査員は「同時死がこんなに相次ぐことは珍しい」と首をひねる。要介護者がいる高齢世帯では、介護する側が亡くなり「共倒れ」で死亡することはある。貧困による餓死というケースもある。しかし今回の6件はいずれにも該当しない。
インフルエンザの可能性も
 事件性がないため、警察はこれ以上、死亡の経緯を捜査しないが、変死事案を調べる都監察医務院の福永龍繁院長は可能性の一つとして、インフルエンザを疑う。
 今季はインフルエンザの患者報告数が過去最多を更新するなど猛威を振るった。高齢者が罹患(りかん)すると、肺炎を併発するなど死亡リスクが高くなる。だが、日数が経過した遺体からはウイルスが検出されないという。福永院長は「都市部において高齢世帯は孤立しがち。2人が同時にインフルエンザにかかり、高熱で助けを求めることもできないまま、亡くなったケースもあるのではないか」と話している。【春増翔太】毎日新聞2018年4月2日 16時20分(最終更新 4月2日 16時40分)こちら

 新聞記事を読む限りではどう考えても偶然としか思えないのだけれど、それにしても・・である。周りの人にとってはかなりショックは強い。