ほぼ足りてまだ欲 その先

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戦災孤児

 戦争が終わったとき、空襲や戦災で親を亡くした子どもたちが巷にあふれていた。そうであっただろうことは想像がつく。なにしろ310万人もの日本人が死んだのだから。
 私は戦後の生まれだけれど、少なくとも上野や、他の街でもそうした孤児となってしまった子どもたちがいるということは知っていた。そしてそれが戦争というものの暗い跡を意味していて、それも私の感覚でいうと、そんなに昔の話ではなくて、ついこの前までそうだったような気がするけれど、多分60年代の中頃まではそんな雰囲気が街のあちこちにそんな片鱗が残っていたのだろう。
 しかし、私の周辺には孤児となってしまっていた子どもたちはいなかった。同級生というのはもう戦後の生まれの子どもたちだったわけだし、ひとりぽっちになってしまった子どもを想像できなかった。多分そうした子どもは今でいう児童養護施設、当時は孤児院といったけれど、で暮らしていたり、もういっぱしだったりしたのかもしれない。
 英国ではやっぱりそうした戦災孤児が施設から豪州へ送られたりした暗い過去が明らかになっている。

沖縄の戦災孤児という着眼点にハッとさせられた。

沖縄戦と孤児院: 戦場の子どもたち

沖縄戦と孤児院: 戦場の子どもたち

 今年の春立教大学のコミュニティ福祉学部の教授を定年退職した浅井先生の著書。友人が教えてくれました。